エンジン総排気量 | 1,105cc |
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ピストン | ワイセコφ73mm |
カムシャフト | ヨシムラ ST-2 |
キャブレター | ケーヒンFCRφ37mm |
エキゾースト システム |
カーカー |
電装系 | ASウオタニ SPII |
オイルクーラー | アールズ |
タイヤ | (F)ダンロップ K300GP 100/90-19 (R)ダンロップ K300GP 120/80-18 |
Fブレーキ | キャリパー:APレーシング4ポット ローター:PMCφ330mm マスター:ブレンボ ラジアルポンプ |
Fフォーク | スプリング:ダブリュピー |
ブラケット | アンダー:PMC |
Rショック | オーリンズ |
ステップ | PMC |
シート | PMC |
フレーム補強 | 1ヶ所 |
etc. |
83年、AMAスーパーバイク選手権の出場資格を得るべく世界中で30台しか市販されなかったレーサー“Z1000S1”。その希少性とチャンピオンマシンとなった結果から、あこがれを抱くライダーは少なくありません。このマシンのオーナーもそんなあこがれを持つライダーの一人で、すでにS1スタイルにカスタムされている不動車のZ1000Rを入手しました。まずは走れるようにするため、エンジンをはじめサスペンション、各ベアリング類など、いたるところに手を加えるはずでした。
しかし、オーナーの要望は修理だけではありませんでした。というのも、オーナーは1015ccにボアアップしたうえでヨシムラST-1を組み込み、さらに圧縮比を上げるなどしたZ1も所有していました。修理しただけではそのZ1とのパワー的な差が感じにくいため、手を加えるなら明確な違いを出したいと考え、さらなるパワーを求めたのです。そのため、エンジンはオーバーホールと同時にチューニングし、さらにバランスを考えてブレーキも強化しました。また、エンジンマウント部をリジットマウント化することで剛性面の向上も図りました。ほかにも手を加えたいパートはありますが、限られた予算のため、ひとまず小休止といったところです。
カスタムはパフォーマンスの向上とともに、見た目も重要な要素の一つです。限られた予算のなかで、いかにオーナーの望むスタイルを維持しつつパフォーマンスアップをはたすか。そこには絶妙なサジ加減が必要となります。