エンジン総排気量 | 892cc |
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ピストン | SOHCエンジニアリングφ70mm |
カムシャフト | ヨシムラST-1 |
エキゾースト システム |
トップエンド |
電装系 | ASウオタニSPII |
ホイール | (F)モーリス 2.75-18 (R)モーリス 4.50-18 |
タイヤ | (F)ダンロップ ロードスマート 120/70-18 (R)ダンロップ ロードスマート 150/70-18 |
Fブレーキ | キャリパー:APレーシング CP2696 ローター:PMCφ320㎜ |
Rブレーキ | キャリパー:APレーシング CP2696 ローター:PMCφ250㎜ |
Rショック | オーリンズ |
スイングアーム | モトショップ梶ヶ谷 |
ハンドルバー | トマゼリ |
ステップ | PAMS |
シート | トップエンド |
etc. |
もともと角パイプのスイングアームが採用されていたなど、走行性能を意識してカスタムされていた車両をオーナーは購入。しばらくその状態で乗っていましたが、当時風のスタイルに方向を転換することを決意。そこで弊社にカスタムを依頼されました。しかし、話をよく聞くとオーナーの要望は単にスタイルを追い求めているだけではありませんでした。走っても楽しめる仕様を望んでいたのです。
オーナーは当時モノにこだわり、部分的には採用していましたがそれですべてではありません。現在のアフターパーツと比べれば、まだ発展途上の段階。性能はどうしても劣ってしまうし、コンディションに問題があるケースも少なくありません。そのため、サスペンションは性能を重視してオーリンズを選択し、ブレーキシステムも当時モノにこだわりすぎるのではなく、今も新品で手に入るアイテムで構築。ただ、全体的にはオーナーの意向を反映させつつ、性能面も考慮している部分に苦労しました。
なお、エンジンはオーバーホールをかねてチューニングしました。SOHCエンジニアリングの鋳造ピストンを組みつつ、オーナーのテクニックに合わせた仕様にレベルアップ。また、マフラーはカーカーをイメージさせるオリジナルのステンレス製、キャブレターは雰囲気重視でVMを分解整備したうえで装着しているのもポイントです。
当時の雰囲気をかもし出しながら、現在でも楽しめるマシンになっているのは、プロの技術と知識があればこそなのです。